それぞれの役割や色々な種類がある建設会社
住宅などの建物を建てることが仕事であるのが建設会社ですが、日々暮らしている中で聞く言葉としては、ゼネコンや工務店、建設会社、建築会社など様々な呼び方がありますよね。
それらは全て同じことを指しているのでしょうか。
実はそれぞれの役割があるのです。
普段私達が直接建設会社に何かをお願いすることはあまりないと思います。
例えば入居した部屋のリフォームや退去後のことなどは部屋の管理会社にお願いするでしょう。
管理会社が建築会社へコンタクトをとってくれて作業をしてくれるのですが、ここで出てくる工事をしてくれる会社には色々な種類がありますね。
名前の後ろに建設とつくもの、工務店とつくもの、設備とつくものなどです。
ではそれらに明確な違いがあるのか、というと、答えとしては明確な違いはありません。
ここが絶対に違う、という点はありませんが、傾向ということでしたら存在します。
例えば、建設会社と言うものは比較的大きな総合建設会社であることが多い、などです。
建設というのは幅広い仕事を手がけるもの
建設というのは幅広い仕事を手がけるものです。
そもそも建設業というものは建設業法によって29業種が許可制となっていますので、その中には建築や土木、電気、管工事などの職種が含まれているのです。
その全てに許可を取る必要があり、それが出来なければ一定以上の金額になる工事を請け負うことが出来ません。
ですから、建物も建てるし、土木もやるし、設備もやりますよ、という会社は会社名に建設とつけることが多く、受注工事数も社員数も増えるので会社がどんどん大きくなるのです。
では次は工務店ですが、工務店ときくと街の小さな自営業さんというイメージを持っている方も多いでしょう。
工務店は建築をメインで受けているという会社が多い
実際に、工務店は建築をメインで受けてますよ、という会社が多いです。
そもそも元大工さんの集団である場合も多いので、数人から数十人規模の会社であることが多くなっています。
しかし中にはとても有名で巨大な会社である工務店もありますので、あくまでもそういう傾向があるという程度で覚えて下さい。
建築会社と名乗っているところは、多くは工務店と同じような規模、形態です。
そして新聞やテレビのニュースなどで聞くことが多いのはゼネコンでしょう。
ゼネコンとは建築一式工事を請け負う建設会社のこと
ゼネコンとは建築一式工事を請け負う建設会社のことを呼ぶ場合があります。
元々「General Contractor」を略して善根であり、工事元請負者として各職種の建築工事や土木工事一式を発注者から直接請け負っています。
工事全体のとりまとめを行う要はマネージメント業のようなものなのですね。
何か建物に関して必要なことをする場合、名前にはさほどこだわらず、その会社が今までどういう仕事をしてきたか、自分達と相性は良いか、工期や金額は明瞭か、といったことで選ぶと良いでしょう。
ではその建築業界で使われている隠語を書いておきましょう。
建築業界で使われている専門用語
業界ごとに数多くある専門用語ですが、建設業界の人達はどのような言葉をどんな意味で使っているでしょうか。
「ジャンカ」というのは、建設の際にコンクリートを流し込んだり打ち込んだりすることを言う打設、これの不良のことを言います。
セメントと砂利が分離したりしてジャンカが生じると、強度が下がってしまうのです。
「KY」というのは危険予知のことを言います。
使い方としては「KYトレーニング」とか「KY活動」のように言い、空気が読めないやつという意味ではありません。
「ネコ」は動物の猫ではなく、手押しの一輪車のことを言います。
上下さかさまにした一輪車が猫のように見えるからそうなったという説がありますが、それが正しいかどうかは判りません。
「サル」は雨戸に取り付ける木製の固定具のことです。
サルだけでなくヨコサルという部品もあるそうです。
同じように動物名で呼ぶのはウマもあり、「ウマ」は現場で使用する作業台のことです。
虫もいて、「アリ」は木材を接着させる仕口、つまり接続箇所をアリと呼ぶのです。
その形が蟻の頭に似ているから、というのが理由。
「デンデン」とはかたつむりのことではなく、雨どいを固定する器具をそう呼びます。
形がデンデン太鼓に似ていることからそう呼ばれるようになったといわれています。
「チーズ」と呼ばれるのは排水管などをつなぐ部材の一種で、食べるあのチーズではありません。
そして木材の面加工の一種を指す言葉では「坊主面」というものがあります。
丸みを帯びた加工面がお坊さんの頭のようなのでこう呼ばれるとか。
坊主だけでなく、ひょうたんのようになっているので「ひょうたん面」と呼ばれるものもあります。
その業界で働いていればすぐに判る言葉でも、自宅のリフォーム中に漏れ聞いただけでは何を言っているのか判らなくて困惑することもあるような言葉が多かったですね。
動物の名前が多かったのが面白いところですが、もしも自宅を建て替えやリフォームすることがあれば、大工さん達の会話を聞いて見てください。
新しい発見があるかもしれませんよ。