ピル外来では内診は行わないことが多い

Last Updated on 2週間 by eweenaw

ピルは女性にとって身近な薬の一つであり、生理痛を緩和したり妊娠を回避したりすることができる薬です。
ピルには生理を遅らせたり生理痛を緩和したりするために使用する通常のものと、緊急的に妊娠を回避するものとがあり、この2つは使用方法は異なっています。

 

ピルを購入するには婦人科を受診し処方してもらう必要がある

適切に使用をすることで副作用が起こりにくくなるのですが、市販薬として扱うには不安な点が多く、現在のところ一般的なドラッグストアでは販売されておらず、購入するには婦人科を受診し処方してもらわなくてはなりません。
ピル外来は婦人科に設置されていることが多いです。
ピル外来においては問診を行い、生理がいつ始まり終わったのか、生理周期はどのくらいなのかということや、既往歴、現在使用している薬についてなどを聞かれます。
これはピルの成分に関係しており、ピルは2つの女性ホルモンが含まれているため血液が固まりやすくなることがあり、血管を詰まらせ様々な症状が現れる血栓症を引き起こしてしまう可能性があるからです。

 

ピルを服用できない人

実際にピルを服用できない人として、喫煙者や前兆のある偏頭痛の人、高血圧の人などがあげられるため、しっかりと医師の質問に答えなくてはなりません。
さらに通常のピルの場合、21日間ピルを服用してその後7日間休薬期間を設けて再び服用を始める、という飲み方になるため3か月に1度は受診し、体の変化などが起きていないかを確認します。
緊急的に妊娠を回避するピルの場合、失敗したと思われる行為からできるだけ早くに受診する必要があり、早く薬を服用すればするほど妊娠を回避できる可能性が高くなります。

 

緊急避妊用のピルの服用は72時間以内

この緊急避妊用のピルの服用は72時間以内というルールがありますが、12時間以内であると90%以上の確率で回避できます。
この場合においても問診を行い、副作用についての説明と同意書のサインを行って処方してもらいます。
ただし、1回のみの服用となるのでその後再度、ピル外来を受診する必要はありません。
どちらを処方してもらう場合もピル外来では内診を行うことはほとんどなく、問診による処方となることが多いです。
内診に抵抗を感じ受診をためらうこともありますが、ピルにおいてはそのようなことはありません。

 

まとめ

その分、しっかりと医師から聞かれたことについて答える、既往歴がある場合は伝えるということが大切であり、処方に関してはメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解をしておくと副作用の心配が少なくなります。

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